12月をふり返ってみる。
12月1日日経朝刊から、
『政府は30日、新型コロナウィルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染例が日本で初めて確認されたと発表した。』
12月11日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大でワクチンの「南北格差」が一段と深刻になってきた。南アフリカでオミクロン型が広がり、接種率の低い地域ほど変異が生まれやすい可能性が指摘されている。』
12月24日日経朝刊から、
『世界で拡大する新型コロナウィルスの変異型「オミクロン型」の特性について、各国の研究機関の分析が進んでいる。南アフリカや英国の機関は重症化や入院のリスクは低いとの研究結果を相次いで公表した。ただ、感染力は強く、感染者数が増え続ければ医療を圧迫するだけに、感染対策の必要性も訴えている。
南アの国立伝染病研究所の報告によると、オミクロン型で入院が必要になる割合は2%台で、ほかの新型コロナ感染と比べて8割低く、重症化のリスクはデルタ型より7割低い。』

12月24日日経朝刊から、
『中国の陝西省西安市は23日、新型コロナウィルスの拡大を受けて実質的なロックダウンを始めた。約1300万人の全市民の外出を制限する。中国は感染を完全に封じ込めようとする「ゼロコロナ政策」を敷くが、局地的な感染が止まらない。』
12月25日日経朝刊から、
『英オックスフォード大の研究者らによるデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」の集計によると、世界の新型コロナウィルスの新規感染者数が23日、97万人を超えた。1日あたりの新規感染者数では過去最高水準となった。』
12月28日日経夕刊から、
『米東部ニューヨーク州で子どもの新型コロナウィルス感染による入院が急増している。ニューヨーク市では5日以降の3週間で18歳以下の入院件数が4倍に拡大した。ワクチン接種の遅れが影響しているほか、接種対象外の5歳未満の感染が増えている。』
12月31日日経朝刊から、
『米国で新型コロナウィルスの新規感染が加速している。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、29日の新規感染者数は7日間の移動平均で1カ月前に比べて3.7倍の30万人超となり、過去最多を更新した。』

12月1日日経夕刊から、
『新型コロナウィルスワクチンの3回目接種が1日、始まった。政府は2回目の接種から原則8カ月以上が経過していることを基準に、追加接種の対象を医療従事者から高齢者へ順次広げていく方針だ。』
12月9日日経朝刊から、
『首相官邸は8日、新型コロナウィルスワクチンを1回以上接種した人が1億1521人になったとの集計を公表した。全人口に占める割合は79%に達し、2月に接種を始めてから約10カ月で世界でも上位の接種率となった。』
12月29日日経朝刊から、
『後藤茂之厚生労働相は28日、新型コロナウィルスの軽症・中等症向け飲み薬「ラゲブリオ」(一般名モルヌピラビル)」について、京都府内で国内1例目となる患者への投与があったと明らかにした。』

12月14日日経朝刊から、
『塩野義製薬が開発を急ぐ新型コロナウィルスの飲み薬に思わぬ壁が立ちはだかる。国内の新型コロナ感染者が急減し、最終段階の臨床試験の対象者集めに苦労している。』
12月28日日経朝刊から、
『塩野義製薬は27日、開発中の新型コロナウィルスワクチンについて、ベトナムで最終段階の臨床試験を始めたと発表した。・・・取得したデータを基に、2022年3月末までの実用化を目指す。』
12月9日日経夕刊から、
『米ファイザーは8日、同社製の新型コロナウィルスワクチンの3回目の接種が、感染力の高い変異型「オミクロン型」に対しても高い予防効果を持つとの初期調査の結果を発表した。』
12月21日日経朝刊から、
『米バイオ企業モデルナは20日、同社の新型コロナウィルスワクチンについて、3回目接種をした場合に新たな変異型「オミクロン型」に対応する体内の抗体が大幅に増えたとする臨床研究の結果を発表した。』

12月23日日経夕刊から、
『世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は22日、先進国であらゆる人を対象に新型コロナウィルス(原文のまま)の追加接種が広がっている現状を警告した。・・・
WHOによると、現在投与されているワクチンの約2割は追加接種に充てられている。テドロス氏は記者会見で「入院患者や死者の多くはワクチン接種をしていない人で、追加接種をしていない人ではない」と指摘。「全面的な追加接種はパンデミックを終わらせるどころか、長引かせる可能性がある」と述べた。
12月22日日経夕刊から、
『新型コロナウィルスの感染の有無を迅速に調べられる抗原検査について、過度な依存を戒める分析をベルギーの研究者らがまとめた。呼気中のウィルス濃度は感染後の2日間に増えるが、抗原検査では捕捉しにくいという。』

12月4日日経朝刊から、
『北京冬季五輪まで4日で2カ月となった。新型コロナウィルスの変異型「オミクロン型」が世界で猛威をふるうなか、中国政府は感染対策の徹底を強調し、予定通り開催する方針だ。』
12月2日日経朝刊から、
『東京都がまとめた11月1日時点の推計人口は1401万9665人で、前月比で8924人減った。今春の就職・進学による転入で増えた後、6カ月連続で減少となった。』

12月10日日経朝刊から、
『2021年の9月までの死亡数が前年同期より約6万人増え、東日本大震災があり戦後最多の増加となった11年を上回っていることが分かった。新型コロナウィルスだけでなく、心疾患や自殺などによる死亡も前年より急増。コロナ禍の余波で平年を大きく上回る「超過死亡」が生じている。』
12月23日日経夕刊から、
『米疾病対策センター(CDC)は22日、米国の2020年の平均寿命が新型コロナウィルスの感染拡大などで、19年より1.8年短くなったとの確報値を発表した。第2次世界大戦以来、最大のマイナス幅となった。』
12月15日日経夕刊に掲載された東京大特任教授、中川恵一さんの記事から、
『昨年12月1日から先月末までにコロナで亡くなったのは約1万6000人で、1日あたりの平均は約44人です。
一方、がんによる死亡は年間およそ38万人。一日あたりでは1040人にも上りますから、ケタが違います。
・・・
がんはコロナとは比べられないほど、大きなリスクです。そして、がん検診の自粛によって、進行がんが増えるなど、がんリスクの巨大化が避けられない状況です。』
12月15日日経夕刊から、
『ノロウィルスなどが原因の感染性胃腸炎や、子どもがかかりやすい手足口病などの患者が2020年を上回るペースで増加している。新型コロナウィルスにはアルコール消毒が有効だが、ノロウィルスへの効果は低く、予防の盲点になりやすい。・・・専門家はこまめな手洗いの励行を呼びかけている。』

12月25日日経朝刊から、
『スポーツ庁は24日、全国の小学5年と中学2年の男女を対象に実施した2021年度の全国体力テストの結果を公表した。新型コロナウィルスの感染拡大前と比べて体力は一様に低下しており、男子では全8種目の合計点の平均値が小中とも調査開始以来で最低となった。』
12月29日日経朝刊から、
『英キリスト教系慈善団体「クリスチャンエイド」が27日発表した報告書によると、2021年に世界で発生した自然災害の被害額で上位10件の合計は1703億ドル(約19兆5000億円)に達した。前年比で17%増えた。ハリケーン、洪水などの被害が大きかった。世界経済が直面する気候変動のリスクが一段と深刻になった。』
12月28日日経朝刊から、
『新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、世界の富裕層と貧困層の格差が広がったことがわかった。フランスの経済学者トマ・ピケティ氏らが運営する「世界不平等研究所」(本部・パリ)が発表した。世界の上位1%の超富裕層の資産は2021年、世界全体の個人資産の37.8%を占め、下位50%の資産は全体の2%にとどまった。』

12月9日日経夕刊から、
『米ニューヨークに本部を置く民間団体、ジャーナリスト保護委員会は9日、当局によって投獄されている世界各地のジャーナリストが今月1日時点で少なくとも293人に上ったと発表した。統計を開始した1992年以降で最多となり、6年連続の最多更新。中国が3年連続ワーストの50人だった。』
12月4日日経夕刊から、
『2020年の個人寄付者のうち、新型コロナウィルス関連で寄付行為をした人は国内で約860万人と推定されることが、NPO法人「日本ファンドレイジング協会」の調べで分かった。寄付者全体(約4350万人)の2割にあたるという。』

12月18日日経朝刊から、
『JR各社は17日、2022年春のダイヤ改正を発表した。新型コロナウィルス禍で鉄道需要が低迷しているのを受け、都市部の在来線などの運行本数を大幅に減らす。JR東日本とJR西日本の削減幅は1987年の民営化以来、最大規模となる。』
12月8日日経朝刊から、
『ソニーグループは7日、道の物体でも適度な力でつかんで持ちあげられるロボットを開発したと発表した。物に触れると同時にセンサーで重さや表面の滑り度合いを把握し、瞬時にはさむ力を制御する。花やケーキなどの軟らかい物でも形を維持したままつかめる。』

12月8日日経朝刊から、
『米首都ワシントンで6日、気候変動の研究で2021年のノーベル物理学賞に選ばれた真鍋淑郎・米プリンストン大学上席研究員にメダルと賞状が授与された。同氏は気候変動対策について「我々が今やっていることはおそらく十分というにはほど遠い」と警告し、各国の指導者らに対応強化を呼びかけた。
・・・
真鍋氏は式典に先立つイベントで「気候変動は大きな船のキャプテンのようだ。曲がりたい一方で船は真っすぐに進んでいく」と例えた。』
12月27日日経夕刊に掲載された字幕翻訳家、戸田奈津子さんの記事から、
『私の英語は別に上手ではない。ただ通じるだけ。でも一生懸命やっているのは伝わるんですよね。一番いけないのは相手をあがめてしまうこと。嫌がられますね。だから私はもう開けっ広げ。そうなると向こうもざっくばらんになってくれます。普通の人間関係でもそうでしょ。相手によって態度を変える人が私は一番嫌いです。スターでも鼻が高くなってしまう人は大抵早く消えていきましたね。』

12月16日日経夕刊に掲載されたピアニスト、上原彩子さんの記事から、
『「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はオーケストラの分厚い響きが特徴です。ピアノはオーケストラがよく鳴るように下から支えていく。いかにうまく支えるかが鍵ですね」』